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君とアニメと人生と

アニメ・人生・仕事の三本柱でお送りします

偽物の方が本物より本物だ―貝木泥舟

人生 人生-名言

詐欺師として主人公の阿良々木たちの前に現れる男・貝木泥舟の名台詞です。

本物と偽物。普通に考えてみれば、本物の方が価値があることは誰の目から見ても明らかです。しかし、貝木の考えは違います。

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偽物の方が圧倒的に価値がある。そこに本物になろうという意志があるだけ、偽物の方が本物より本物だ

―貝木 泥舟『偽物語』第11話

本物と偽物のどちらに価値があるか?

彼の言うことにはいつも凄みを感じますね。(実際には影縫余弦が貝木から聞いた言葉を阿良々木暦に伝えた)

本物とそれと全く同じ、区別のつかないような偽物と、どちらの方が価値があるのか? この問いに対して、貝木は圧倒的に「偽物」にこそ価値があると答えました。

腕が同じ2人の医師

たとえば、全く腕が同じで実績もある2人の医者がいたとしましょう。

片方は医師免許を持った本物の医師。もう一方は医師免許を持たない「偽」医師。後者はもちろん法律違反ではあるのですが、ひとまずこの点を脇に置いて考えます。

医師免許を持っている方は、それ相応の技術を持っていても何ら不思議はありません。しかし、医師免許も持たずにそれと同じ程度の技術を持っている「偽」医者がいるとしたら、そこには「本物」に近づこうとする並々ならぬ意志が感じられます。

反対に、医師免許を持っているにも関わらず、医師免許を持たない後者と同じ技術に甘んじている医師がいたとすれば、そこには何らかの怠慢があるのではないかと思ってしまうほどです。

 

簡単な思考ゲームではありますが、正悪説に絡めた哲学的議論が面白いですね。

 

©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

原作はこちらからどうぞ

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