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君とアニメと人生と

アニメ・人生・仕事の三本柱でお送りします

「会社選びと恋人選びは似ている」説の盲点

仕事 仕事-就転職 仕事-働き方

今回のテーマは、就職活動をしていると必ずと言っていいほど言われる、「会社選びと恋人選びは似ている」という言説について。

確かにこの2つは似ている部分も多いですが、それと同時にある業界の方たちの必死な形相が見え隠れする例えでもあります。その点を明らかにしつつ、私が感じている違和感や疑問点を洗い出していきたいと思います。

会社選びと恋人選びは似ているという言説

誰が言い始めたのかは知りませんが、確かに共通する部分の多い「会社選び」と「恋人選び」。終身雇用が当たり前だった過去の日本では、むしろ「結婚相手選び」の方が近かったのかもしれませんが、我々の世代になると定年まで一つの企業に勤めようと考える人は本当に稀。その意味では、結婚を前提にしない普通の「恋人」というのは今の「会社選び」とピッタリ一致します。

その他にも、エントリーシートはラブレター。面接はデート。これらの段階を一歩ずつ進めていくことで、お互いがお互いのことを理解し本当の良さが見えてくるとも言われていますね。

独身(フリー)のままでいるという選択肢も加えるべき

ただしこの例えには、多くの人が忘れがちな盲点が1つあります。それは、「恋人選び」には「選ばない」という選択肢があるということです。実際、絶対に恋人を1人選ばなけらばならない状況なんて、相当複雑な事情がない限り有り得ませんよね?

しかしなぜかあの言説には、「会社を選ばない」という選択肢が出てきません。会社は「必ず1つ選ばなければならない」という前提で、話が勝手に進んでいるのです。

2人(2つ)選ぶことができないのは良しとして、(ダブルワークという働き方もありますが)その点だけを取り除いて「会社を選ぶこと」を迫ることには、奇妙な違和感を感じざるを得ません。ここまで共通点が多いのですから、どう考えても「会社選び」の方にも「独身(フリー)のままでいる」という選択肢も加えるべき。

つまりこの奇妙な状況を「恋人選び」で例えるなら、「必ず恋人を1人作らなくてはならない」という認識のもとで恋人探しに勤しんでいることになります。こうやって言われると、なかなか恋人ができなくて切羽詰っている人にしか思えませんよね?

フリーのままでいられると困る人たちがいる

なぜ「フリーのままでいる」選択肢が含められることなく、話が進んでいってしまうのか?その答えは、会社に入らずにフリーのままでいられると困る人たちが大勢いるからです。

その代表格と言えば、就職活動の際に誰もがお世話になる「就(転)職サイト」を運営している方々。彼らは求人広告や転職の際の採用確定によって事業を行っています。つまり彼らにとって、「今はフリーのままでいいや」と考える人が増えることは、その分「市場が削られている」という意味に他ならないのです。

冷静になって考えてみれば、「会社選びと恋人選びは似ている」と言う言説は就職活動のときにしか聞きません。そして、就職活動には必ず「就(転)職サイト」が関わっています。そんな状況下で、彼らがみすみす自分たちの市場を狭めるようなことを言うはずがないのです。

まとめ

「会社選び」と「恋人選び」は、本当によく似ています。しかし、様々な思惑によって意図的に切り離されてきた「選ばない」という選択肢。この本質に気付けるかどうかで、我々の可能性は大きく広がります。

こんな偉そうなことを言っていますが、私はただの独り身のフリーライターです。

孤独書人と書いて<フリーライター>と読んでもいいぐらいです。

ただここで私が言いたいのは、独身のままでいるという選択肢があるのと同じように、フリーのままでいるという選択肢も当然のようにそこにあるべきだということ。

別にフリーという働き方をオススメしているのではなく、フリーでいるという選択肢を持った上で会社を選んでもらいたいということです。恋人がいなくても良いという選択肢のように。

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