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君とアニメと人生と

アニメ・人生・仕事の三本柱でお送りします

「ヒロイン力」とは何か?その定義を考えてみた

アニメ アニメ-キャラ

今回は、前回好評だった「ヒロインにおける「幼馴染力」を定義してみた」に引き続き、「ヒロイン力」の定義に迫ってみたいと思います。

アニメや漫画において「ヒロイン力」という言葉は度々用いられますが、その明確な定義は定まっていません。物語上非常に重要な役目を担う「ヒロイン」と、それに“力”という漢字を付け足した「ヒロイン力」とは何か?皆さんも一緒に考えてみましょう!

「ヒロイン」という言葉自体の意味

「ヒロイン」という言葉自体は、物語の男性主人公を意味する「ヒーロー」の女性形です。この定義を順守するならば、物語の確固たる主人公が一人であるように、ヒロインも物語につき一人であることが普通だとわかります。つまり「ヒロイン力」とは、その物語における女性の主役たる資質・能力を指すものだという解釈が可能です。

しかし、日本のアニメ・漫画文化の中で著しく発展してきた「ラブコメ」という物語の性質によって、一つの物語に対して複数のヒロインが登場することも多くなりました。そして、「ヒロイン力」という意味自体も少しずつ曖昧になっていったのです。

メインヒロインとサブヒロイン

ヒロインが複数存在する中で、メインヒロインとサブヒロインという分類も積極的に行われるようになりました。メインヒロインが複数登場する作品もあれば、メインヒロインを一人置き、サブヒロインが何人も登場するというケースもあります。

そして、メインとサブに関わらず「ヒロイン」に共通しているのは、主人公の男に対して好意や特別な感情を抱いていること。確かに、男性主人公の対となる「ヒロイン」には、この要素が必要不可欠です。

ヒロイン力の高いサブキャラ

しかし、ヒロインたる資格(主人公との特別な関係)を与えられなかった女性サブキャラの中にも、「ヒロイン力」が高いと言われるキャラクターが存在します。

つまり、「ヒロイン」であることと「ヒロイン力」の高さには、全く関係がないのです。むしろ、メインヒロインよりもヒロイン力の高いキャラクターがいるということ自体が、極めて一般的になりつつあります。

ヒロイン力の高い男の娘(おとこのこ)?

さらに、そもそも女性ではないのに「ヒロイン力」が高いというキャラクターも存在します。ここではその代表格をご紹介しましょう。

御子柴 実琴『月刊少女野崎くん』

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©椿いづみ/スクウェアエニックス・「月刊少女野崎くん」製作委員会

彼は一見普通のイケメンで、学校の女子たちからもキャーキャー言われているキザなチャラ男キャラなのですが、実は非常に繊細で照れ屋な男の子(娘?)。やけに花言葉に詳しかったり、見栄っ張りな性格ゆえに陰で涙ぐましい努力(結局実らない)をしていたりと、その姿は古き良きヒロイン像以外の何物でありません。

主人公の野崎くんが作中で執筆している少女漫画『恋しよっ』のヒロイン・マミコのモデルになった人物でもあります。(御子柴本人は知らない)

まとめ

結論として、「ヒロイン力」とは「ヒロインとはこうあってほしい・こうあるべきだ」という人々の願望の塊だと言えます。そしてその願望とは、昔からある古き良き「ヒロイン像」そのもの。その願望を二つに分けるとすれば、

  1. ヒロインとは、か弱いものだ
  2. ヒロインとは、とにかく可愛いものだ

となるでしょう。

1のヒロインにおけるか弱さとは、主人公の最大の敵にさらわれたり(ピーチ的)、表では強がってるけど裏ではすごく弱々しい(ツンデレ的)など、様々な形があります。

2の可愛さとは、誰もが可愛いと思えること。冒頭でも述べたように、本来のヒロインとは主人公と対を成す物語上の絶対的なキャラクターでなければなりません。そこには、誰もが認められる絶対的な魅力が必要。

「可愛いは正義」という言葉がありますが、まさに「ヒロイン力」とは「可愛さ」そのものであり、「こんなに可愛いのだからせめてヒロインであってほしい」という願望そのものだと言えるかもしれません。

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