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君とアニメと人生と

アニメ・人生・仕事の三本柱でお送りします

夢と愛と現実。そして生きるということ『風立ちぬ』

世の中 世の中-エンタメ

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先日金曜ロードショーで宮崎駿監督の引退作『風立ちぬ』がテレビ初放映されました。私もようやく観ることができましたが、これまで観たどの映画の中でも一番感動する作品でした!

そこで今回は、まだ視聴されていない方のために『風立ちぬ』のおすすめポイントをご紹介したいと思います。

※ティッシュを横に置いて、一人で観ることをおすすめします

夢と愛と現実

本作の主人公である堀越二郎は、「とにかく良い飛行機を造りたい」という純粋で無垢な夢を持った青年でした。しかしその夢を叶えるのためには、あまりにも貧しく技術的にも遅れていた当時の日本。

さらに時代は戦争へとひた走ります。良い飛行機を造りたいという夢と、殺戮の兵器として利用されることになる現実。そんな夢と現実との乖離に挑み続けていく二郎の姿は、まさに人類が歩んできた歴史そのものだと言えるかもしれません。

特に私が印象的だったシーンを挙げるとすると、体調を崩してしまった菜穂子の元へ二郎が汽車に乗って向かっているシーン。二郎の目からは大粒の涙が溢れ、それでも飛行機の図面を描く手は決して止めない。夢と愛と現実の狭間で揺れる二郎の生涯を凝縮したような名シーンでした。

生きるということ

『風立ちぬ』のポスターにも度々使われてきた「生きねば」という言葉。まさに本作のテーマは、「人が生きていくということ」そのものだったと言えるでしょう。

宮崎監督自身も、菜穂子役を務める瀧本美織さんに向けてこう仰っています。

昔の人は生き方が潔いのだよ。必死に生きようともがく感じではなく、与えられた時間を精いっぱい生きている 

出典:風立ちぬ 瀧本美織さんコメント

潔い生き方、多分それは、自分の目の前にある確かな現実を緩やかに受け入れつつ、今自分にできることに対して精一杯取り組んでいくこと。

人が生まれる場所は自分で選ぶことができません。自分が生まれたその場所こそが唯一の現実で、皆そこで生きていくことを強いられるのです。ですが、そこがどんな時代であろうと、必ずあなたがやりたいと思うこと・あなたにしか出来ないことが存在するはず。

まとめ

「現代日本」という非常に恵まれた環境で生きてきた我々のような世代は、二郎たちのような先人たちの生き様を見て学ぶ必要があります。

なかなか自分の思い通りにいかないことを、「生まれてくる世界を間違えた」なんて卑下する人もいますが、時代と必死に向き合ってきた先人たちの前でそんなことを口にできるはずもありません。

こんな恵まれた時代だからこそ、「自分に今できることは何なのか?」と問い続ける必要があります。私もこれからもし自分の生き方に迷ったら、もう一度この作品を観直そうと思います。

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