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君とアニメと人生と

アニメ・人生・仕事の三本柱でお送りします

夢と憧れの決定的な違いとは

人生 人生-考え方

今回のテーマは、「夢」と「憧れ」の違いについて。この両者は似た概念ではありますが、そこには決定的な違いがあると私は考えます。しかし、この両者を混同してしまっている方が意外と多いのです。

そこで今回は、「夢」と「憧れ」の決定的な違いを洗い出してみたいと思います。

「夢」は自分だけのもの

夢とは、個人の願望そのもの。「自分と世界をこう変えたい」という強い意志です。そして夢には明確な形がなく、その夢を形にするために「仕事」が必要となります。つまり、仕事というのは夢を達成するための手段に過ぎません。さらに言えば、夢を達成するための手段(=職業)は無数に存在します。

例えば、多くの人に感動や希望を与えられるような人間になりたいという夢を持ったのなら、それを達成するための手段は小説家かもしれないし、プロ野球選手かもしれないし、俳優かもしれません。もしかすると、現代に存在するどの職業でも達成できない可能性すらあります。

ここからわかることは、たとえ同じ職業であったとしても、夢が同じとは限らないということです。逆に、全く違う職業であっても同じ夢を追っていることも有り得ます。

要するに、夢には一人一人違った形があり、自分でしか持つことができないのです。

「憧れ」は他人のもの

憧れとは、心理学の用語では「モデリング」と言います。

何かしらの対象物を見本(モデル)に、そのものの動作や行動を見て、同じような動作や行動をするのがモデリングである。

出典:モデリング (心理学) - Wikipedia

子どもは、親や周囲の人間の真似をすることで成長していきます。自分より優れている見本(モデル)に近づこうとすることで、自分自身のレベルアップを図っているのです。

この憧れというのは、自分を見本に近づけようとする意思であり、そう思う人は他にもたくさん存在します。つまり、憧れはその人自身のものではなく、既に誰かが持っているものを自分も欲しいと感じることなのです。

「プロ野球選手になりたい」は夢ではなく「憧れ」である

よく小学生ぐらいの子どもに「将来の夢は何ですか?」と聞くと、大抵は「プロ野球選手になりたい」とか「お花屋さんになりたい」といった、<ある職業に就きたい>という趣旨の返答が返ってきます。

しかし、これを今までの説明に照らせば、「夢」ではなく「憧れ」の方だということがわかります。ここでは恐らく「自分もあの人のようになりたい」という「あの人」が想起されているからです。

幼い頃はこれで仕方がないのですが、大人になってからもこの違いを認識できずにいると、「自分の夢を追っているつもりで、実は単なる憧れに過ぎなかった」なんてことになりかねません。

憧れだけでは新しいものを生み出せない

ここまで夢と憧れの決定的な違いを説明してきましたが、憧れによって新しいことを始めること自体は、決して悪いことではありません。

しかし注意しておきたいのは、憧れには「自分をあの人のように変えたい」という思いしか込められていないこと。憧れには、「自分以外のものを変えようとするエネルギー」が存在しないのです。

ですから、たとえ憧れから何かを始めたとしても、そこからいずれ自分だけの夢を見つけ出す必要があります。憧れにすがっている限りは、自分の知っているものにしかなれません。自分にも想像がつかないような新しいことを成し遂げたいなら、憧れではなく夢を持つ必要があるのです。

まとめ

夢と憧れには、自分だけのものかどうか・新しいものを生み出せるかどうか、という決定的な違いがあるということを説明してきました。

そして、人が誰のものでもない自分だけの人生を生きていくためには、借り物(憧れ)ではない、自分だけの夢を持つことが重要です。「憧れ」で成長するのが子どもだとすれば、「夢」で成長することこそが大人の条件なのかもしれません。

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