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君とアニメと人生と

アニメ・人生・仕事の三本柱でお送りします

笑わすな!理由を他人に求める奴が、正義であってたまるものか!―阿良々木暦

人生 人生-名言 人生-考え方

名言の多い『物語シリーズ』から、正義とは何かという命題を的確に表した名言をご紹介します。

学校で危険なおまじないを流行らせ、子どもたちから金を騙し取った詐欺師・貝木泥舟。彼の被害に遭ったみんなを救うという理由のために、阿良々木火憐と月火の二人は犯人である貝木を捜していました。正義の名のもとに、兄である暦の制止を振り切って貝木の下へ向かおうとする火憐に対して、兄の暦が放った台詞がこちらです。

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笑わすな!理由を他人に求める奴が、正義であってたまるものか!他人に理由を押し付けて、それでどうやって責任を取るというんだ!?

―阿良々木 暦『偽物語』第7話より

正義には「意志」が必要

他人のためだけに、自分以外の誰かのためだけに何かを成すこと。もしこれを正義とみなしてしまうと、正義にはその行動を起こしている人の「意志」が存在しなくていいことになってしまいます。

そして、行動の理由が自分ではなく他人にあるということは、その行動によってもたらされた結果に対しての責任を自分一人で負うことができないということを意味します。たとえ他人のための正義で行動した結果上手くいかなくても、その結果を受け止めなくてはならないのは、自分ではなく他人の方なのです。

誰かのためなら正しい、とは限らない

また、「自分以外の誰かのためにやっていることなら正しい」という考え方はとても危険。自分のした行為が、本当にその誰かのためになっているかどうかも定かではありませんし、むしろ逆効果になっていることすらあります。自分が誰かのためにやっている行動でも、それが正しいかどうか判断するのは自分ではなく、その「誰か」の方。そのことを勘違いしたまま、誰かのためだけに正義を振りかざすことこそ、まさに「有難迷惑」と言われるものですね。

例えば、市民の平和を守る正義のヒーローがいたとしましょう。彼がヒーローをする理由とは、「困っている人がいるから」で良いのでしょうか?その答えは否。

もしこのように、理由を他人に求めるヒーローがいるとすれば、街中がヒーローだらけになってしまうはず。

大切なのは、自分自身も困っているその人たちと同じ「当事者」になれるかどうか。自分のためにやっていない行動には、本当の正義は宿りません。

本当の正義とは、「自分以外の誰かが困っているから」ではなく、「困っている人たちを、他ならぬ自分が助けたいと思うから」する行為を言うのです。

 

©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

原作はこちらからどうぞ

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