人は物事をみるとき、それが「良いのか?悪いのか?」というのを判断したがる傾向がある。それは、その事柄が自分に関係が深ければ深いほど、顕著に表れるはずだ。
さて今回は、人がより善く生きるためにこの「良い・悪い」を判断しないことが大切だということを皆さんにご紹介したいと思う。
絶対的に良いor悪い物事は存在しない
全ての物事には、良い面もあれば悪い面もある。良い面しかない、または悪い面しかないというのは現実には有り得ない。どんな物事も、視点を変えれば良い面と悪い面の両方が存在しているのである。
例えば、日本の経済が大きく成長したとしよう。日本に住む我々、もしくは日本企業に関係のある人々にとっては、これは大変良いことだ。しかし、日本の経済成長を快く思わない人も世界には少なからずいるはず。またこの例の反対に、日本を大きな災害が襲ったとしよう。これは、被害に遭ってしまった方たちにとってみれば言うまでもなく最悪の事態だ。しかし中には、災害をきっかけに他国との友好関係が進むことや、家族同士や住民同士の絆を再発見した人もいることだろう。
このように、全ての物事には、良い面と悪い面が必ず含まれている。自分にとって良いことだとしても、他の人にとって良いこととは限らない。そしてこの逆も言えるということがわかる。つまり、物事を良いor悪いで判断すること自体に、大した意味はないのである。
どうせみるならなら良い方の視点でみる
とはいえ、あらゆる物事の良いor悪いを全く判断せずに生きるのは難しいだろう。なぜなら、誰にだって自分の生活があり、そこに自分なりの視点が存在するからだ。そこでこの考え方を活かすには、無理に物事の良い悪いを判断しようとしないことが大切だ。どうしても良いor悪いの判断をしなければならないのなら、良い方の視点で物事を捉えた方がよっぽど気が楽になるはずである。
まとめ
物事の良いor悪いを過剰に判断しすぎると、少しでも悪い部分が見えてしまうだけで敬遠しがちになってしまう。確かに良い面が大いに越したことはないが、たとえ自分にとっては良いことばかりであっても、自分以外の人にとっては悪い面が少なからず存在することを肝に銘じたい。
参考書籍
この記事はこちらの書籍の一部を参考にして執筆しました。↓
もしご興味のある方は、ぜひ読んでみてください。ちなみに、新書版よりKindle版の方が定価200円ほど安いのでKindle版がおすすめです。私は新書版を買ってしまいましたが(笑)