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君とアニメと人生と

アニメ・人生・仕事の三本柱でお送りします

村上龍さんの「仕事観」にグッときた

仕事 仕事-就転職

私はここ何年もずっと仕事について悩んでいます。2014年3月に大学を卒業して以来、いや、本格的に就職を考え始めた大学3年の秋ごろからでしょうか。

別に働きたくないわけではないけれど、本当にやりたいと思える仕事がない、そんな状態がいつまでも続きました。そこそこの大学に行っていたので、自分が「行きたい!」と言えば行ける企業もたくさんあったのは確かです。しかし、どこの企業の説明会に行っても、そこで働きたいとはどうしても思えない。自分は会社員に向いていないのか、と自分を追い詰めることもしばしばでした。

そんな私がそうやって悩む度に舞い戻ってくる一冊の本があります。それが、村上龍さんの「13歳のハローワーク」です。もう何度読んだのかわかりませんが、今日改めて読んでみて、著者の村上流さんが持っている仕事観が妙に刺さったので、ここで一部内容を引用しつつ紹介させていただきたいと思います。

※私が持っているのは旧版ですが、これに大幅改定が入った新版が出ているのでこちらをオススメしておきます。

好奇心を持ち続ける大切さ

好奇心は、大人になって一人で生きていくためのスキル(専門的な技術)や、そのための訓練をする上で、非常に重要になります。

(中略)

簡単ではありませんが、大人に好奇心があって、好奇心を持って生きることがどんない楽しいことかを子どもに示すことができれば、子どもは自然に好奇心の対象を探すようになります。

出典:旧版「13歳のハローワーク」p3より

そして、自分は何が好きか、自分の適性は何か、自分の才能は何に向いているのか、そういったことを考えるための重要な武器が好奇心です。

出典:旧版「13歳のハローワーク」p7より

自分の仕事、つまり人生につながる対象をできるだけ早く見つけること。それが非常に重要であることは言うまでもありません。そしてそのためには、好奇心が必要不可欠。さらにそれは、子どもに限った話ではありません。私のように、まだ自分の仕事が見つかっていない人はもちろん、子育て中の親御さんにも言えることです。仕事と好奇心がいかに密接な関係にあるのかがわかる一節でした。

その人に向いている仕事とは?

楽ではないが止めようとは思わないし、それを奪われるのは困るというのが、その人に向いた仕事なのだと思います。そして、その人に向いた仕事、その人にぴったりの仕事というのは、誰にでもあるのです。

出典:旧版「13歳のハローワーク」p3より

村上龍さんの場合は、これに当たるのが「小説家」ということだそう。「楽ではないが止めようとは思わない」というのがキモな気がしますね。

仕事は、人生においてもっとも重要な2つを与えてくれる

仕事は、わたしたちに、生活のためのお金と、生きる上で必要な充実感を与えてくれます。お金と充実感、それはひょっとしたら、この世の中でもっとも大事なものかも知れません。

出典:旧版「13歳のハローワーク」p6より

なるほど仕事というのは、「お金」だけでも、「充実感」だけでもダメなんですよね。たとえどちらか一方がたくさんもらえたからとしても、もう一方が足りていなければいつか絶対にガタが来ます。

そして偶然にも、最近私が思い至ったのが、これまでやってきた仕事のどれもが、「充実感」を感じられない仕事だったこと。村上龍さんの言葉を読んで、この結論に大きな自信が湧きました。

世の中には2種類の人間・大人がいる

わたしは、この世の中には2種類の人間・大人しかいないと思います。それは、「偉い人と普通の人」ではないし、「金持ちと貧乏人」でもなく、「悪い人と良い人」でもなくて、「利口な人とバカな人」でもありません。2種類の人間・大人とは、自分の好きな仕事、自分に向いている仕事で生活の糧を得ている人と、そうではない人のことです。

出典:旧版「13歳のハローワーク」p7より

まったくもっておっしゃる通りです。私の場合は、子どもの頃から現在に至るまで、「自分の好きな仕事、自分に向いている仕事で生活の糧を得ている人間・大人」が周囲にいませんでした。だからこそ、自分自身もそうやって働くことに実感が持てずにいたのかもしれません。この記事を読んでいるあなたは、周囲の人にどっちの人間・大人だと思われているでしょうか??

わたしたちにとって「仕事・職業」とはなにか?

わたしは、仕事・職業こそが、現実という巨大な世界の「入り口」なのだと思います。わたしたちは、自分の仕事・職業を通して、世界を見たり、感じたり、考えたり、対処したりすることができるようになるのです。自分の仕事・職業によって世界と接しているということです。

出典:旧版「13歳のハローワーク」p7より

「仕事はとにかく辛いもんなんだ」、そう信じ込まされて生きてきた人が世の中には多すぎます。そんな方は、ぜひ仕事・職業がこんなにも可能性に満ち溢れているものなのだと思い直していただきたいですね。

私もこの言葉を忘れずに、現実という巨大な世界への「入り口」を探し続けたいと思います。

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