ファーストキャリアの失敗とは何か?重要だけど正解はひとつじゃない

f:id:nishimori_yu:20171112224534j:plain

学生を経て社会人として初めて就く仕事のことを“ファーストキャリア”と呼びますが、最近の学生はこの“ファーストキャリア”が非常に大事だと口酸っぱく周囲の方に聞かされているようです。

ちなみに、僕は4年制の私立大学・文系学部を卒業して、まず最初に勤めた会社をたった2ヶ月余りで退社しています。要するに、僕は世間の定義で言えば「ファーストキャリアに失敗した人間」ということになるのでしょう。

しかし、実際僕はなんとか普通に生きられていますし、キャリアについてもそこまで大きな後悔はありません。そこでこの記事では、僕なりの「ファーストキャリアの成功と失敗」についての考えをまとめていきます。

ファーストキャリアとは?言葉の意味と時代背景

まずはファーストキャリアという言葉の意味について考えてみましょう。

一般的に言われる「ファーストキャリア」とは文字通り「最初の職歴」という意味で、基本的には学生時代のアルバイト等を含まず、社会人としての第一歩としての仕事を指します。

この「ファーストキャリア」は就活をする学生にとっては非常に重要視されている概念です。言葉自体の普及時期は、日本企業で従来から採用されてきた「終身雇用制度」が崩れ始めてきているタイミングにも重なります。

つまりファーストキャリアという言葉は、学生が初めて企業に就職する時点で、すでに多少なりとも「転職を意識している」という時代的な背景を含む言葉として理解できるのです。

日本でファーストキャリアが重要だと言われる理由

さて、そもそも日本でここまでファーストキャリアが重要だと言われる理由は何でしょうか?僕なりにその理由を分析してみたので、項目ごとに解説しています。

①社会人としての基礎的なスキルを身に付けるべき場所だから

日本では新卒採用で入ってくる社員を手厚い研修でフォローしてくれる企業が多くあります。中でも特に大事なのが、名刺交換やメール、電話対応などの基本的なビジネスマナーをしっかり教えてくれる点。

社会人としてはこの先こういった基礎的なスキルをしっかり教えてくれる場はほとんどないので、ファーストキャリアを積む会社は確かに重要です。

②未だに日本では「転職」が“悪”とされるから

また、そもそも日本では未だに「転職」を良くないものとして判断しがち。つまり、むやみに職歴を重ねないためにも、ファーストキャリアが重要視されるわけです。

よく大学生が先輩や教授たちに言われるのが、「最初に入った会社は少なくとも3年は続けろ」という助言。この助言自体が的を射ているとは個人的に思いませんが、この助言が横行しているという実情からも、日本ではファーストキャリアをある程度長く続けることが重要視されていることがうかがえます。

③全くの異業種・異職種への転職は難しいから

より細かい理由で言うと、ファーストキャリアから次のキャリアを選ぶ際、どうしても経験した業界や職種意外への転職が難しくなるという点が挙げられます。もちろん、第二新卒といった市場で争うことも可能ではありますが、みんな考えることは大体同じなので競争相手も少なくはありません。

また、全く異業種・異職種に転職するにしても、ファーストキャリアで選んだ職種の経験が生かせる場合もあります。逆に、ファーストキャリアであまりにも専門的なスキルを磨いた場合、次のキャリアではそのスキルが活かせない可能性も高まるわけです。

要するに、ファーストキャリアはその人の一生を大きく左右する要素だと言えます。

ファーストキャリアの失敗とは何か?

さて、ここまでファーストキャリアの定義とその重要性についてまとめました。ここからはこの記事の本題である「ファーストキャリアの失敗とは何か?」について書いていきます。

わかりやすいファーストキャリアの失敗は早期の退職

わかりやすいファーストキャリアの失敗といえば、早期の退職でしょう。このケースで多いのは、いわゆる“ブラック企業”に入ってしまった場合です。

まさに僕はこのケースで、精神的・肉体的に耐え切れずたった2ヶ月で退職してしまいました。ただし、僕の場合にタチが悪かったのは、そもそもその仕事が過酷であるというのは重々承知の上で、それでも尚自分のやりたい仕事だからと思って選んだ仕事だった点。強い期待を持って入社した会社だっただけに、仕事が合わなかったときの喪失感や絶望感は凄まじかったです。

自分の思い描いたキャリアを積めない

次にファーストキャリアの失敗として表面化しづらいのが、自分の希望通りのキャリアが築けないという場合。もちろんその人の適性の問題もあるので一概には言えませんが、会社の事情や環境により自分の望むキャリアを築けないというのもファーストキャリアとしては失敗でしょう。

たとえば、「将来的にやりたい仕事をしたいので、若いうちにこういった経験を積んでおきたい」という明確な目標がある人にとっては、その経験がなかなか積めないファーストキャリアというのはとんでもない回り道になってしまいます。たとえファーストキャリアで希望通りの会社に入れたとしても、結局異動が待ちきれずに転職するハメになれば元も子もありません。

自分自身の成長や進歩がない

最後に挙げておきたいのが、その会社にいても自分自身に成長や進歩がない環境の場合です。前項の「自分の思い描いたキャリアを積めない」とも近いですが、僕はこの2つをしっかり区別するべきだと思います。

たとえば、自分が元々得意なことをファーストキャリアに選んだ場合を想定してみましょう。誰だって元々他の人より上手くできることのひとつやふたつあるものです。しかし、その行為自体が好きかどうかは別問題。得意であっても好きではないことは、とりあえず上手くこなすことはできるでしょうが、そこに自分の人間的成長や進歩を伴いません。ストレスはあまり多くないのかもしれませんが、ファーストキャリアにおいては「成長」が非常に大事だと僕は思います。

要するに、たとえファーストキャリアを3年続けたとしても、それが成功とは限らないということです。先ほどファーストキャリアの失敗のわかりやすい例として「早期の退職」を挙げましたが、かといって長く働ければ良いというわけでもないのではないでしょうか。

まとめ:ファーストキャリアの正解はひとつじゃない

以上、新卒で入社した会社を2ヶ月で退職した僕なりの「ファーストキャリアの成功と失敗」についてまとめました。

ファーストキャリアを選ぶうえでは、あまり気負い過ぎないことも大事なポイントだと思います。自分の頭だけで考えていても答えは出ない場合が多いので、参考になりそうな本を読んだりや誰かに相談してみたりすることも大事です。

最近では無料で就職に関する個別相談に乗ってくれるサービスも増えてきているので、そういったものを活用してみるもアリでしょう。

キャリセン 就活エージェントに相談してみる

ハローナビ就活に相談してみる

マイナビ新卒紹介に相談してみる

⇒著者・岡本悠も簡単なご相談に乗っています。TwitterのDMもしくはブログへのコメントにてご相談ください。