『ゴールデンカムイ』レビュー!アイヌの少女と金塊の謎を追う本格歴史大河!

今話題の漫画を読んでその感想をレビューする連載企画第1弾。最初の作品は、数々の漫画賞を受賞している人気作『ゴールデンカムイ』です。

本作は明治時代末期の北海道を舞台に、元陸軍兵とアイヌの民が金塊を探す旅に出る物語。ややグロテスクな描写が多いですが、非常に評判の良い作品として高い知名度を持っています。

今回は僕が本作『ゴールデンカムイ』を呼んだ後の感想・評価をレビューすると共に、ゴールデンカムイの概要やあらすじ、見どころも解説していきます。

ゴールデンカムイとは?

f:id:nishimori_yu:20180104232440j:plain

連載期間は3年以上!作者は野田サトル先生

『ゴールデンカムイ』は、「週刊ヤングジャンプ(集英社)」にて2014年8月から連載中の漫画。既刊は12巻です(2017年12月時点)。

作者は野田サトル先生。『ゴールデンカムイ』と同じく「週刊ヤングジャンプ」にて、2011年7月から2012年11月まで硬派なアイスホッケー漫画『スピナマラダ!』(全6巻)を連載しました。

概要・評価

『ゴールデンカムイ』はタイトルにも“カムイ”とあるように、アイヌ民族を題材にした作品です。アイヌ文化を丁寧に描いた表現がアイヌ文化に関わりの深い人々からも人気で、入念な取材のもとに作られた世界観が物語のリアルさを裏付けています。

また、本作は数々の賞レースを勝ち抜いているのも特徴的です。宝島社が2006年版から毎年主催している「このマンガがすごい! 2016」では、オトコ編の第2位に選ばれました。このほか、「マンガ大賞2016」では大賞を受賞するなど、漫画界でもここ数年特に高い評価を得ています。

物語のあらすじ

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

引用元:eBookJapan

舞台は明治期末期の日本。主人公は日露戦争から日本に帰ったばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)という青年。驚異的な回復能力を持ち、「不死身の杉元」という異名で恐れられる人物です。

杉元は日露戦争で共に戦い、無念にも戦死した親友・寅次(とらじ)の遺言を受け、寅次の妻であり杉元とも幼馴染である梅子(うめこ)の眼の病を治すべく大金を稼ごうと砂金堀りに励んでいるのですが、そこへ、アイヌ民族から8億円相当の金塊を奪った男・のっぺらぼうの噂を耳にします。

のっぺらぼうが北海道のどこかに隠したとされる金塊の手掛かりは、網走刑務所から脱獄したという24人の囚人たち。杉元は自らの命を救ってくれたアイヌの少女・アシㇼパと共に、金塊を探す旅へ出ることになります。

TVアニメは2018年4月から!

youtu.be

『ゴールデンカムイ』は既にTVアニメ化が決定しており、放送は2018年4月からの予定です。放送局はTOKYO MX・読売テレビほかにて。

監督を務めるのは、2005年放映の劇場アニメ『それいけ!アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん』などの作品でも監督を務めた難波日登志(なんばひとし)さんです。今から放送開始が待ち遠しいですね!

ゴールデンカムイの見どころ

謎の人物の正体に迫るサスペンス的要素

『ゴールデンカムイ』の大きな見どころとなるのが、杉元とアシㇼパが協力して金塊の謎に迫るサスペンスストーリー。初っ端から、杉元とアシㇼパは数々の危機に瀕します。

アイヌ民族から金塊を奪ったとされる“のっぺらぼう”の正体とは?そして、金塊の謎を秘めているとされる囚人たちの行方は?謎が謎を呼ぶ展開に注目です!

キャラの濃い登場人物たち

本作の主要キャラクターは杉元とアシㇼパの二人ですが、この二人と行動を共にすることになるのが、24人の囚人のひとりである白石由竹(しらいし よしたけ)。「脱獄王」の異名を持つ脱獄の天才として知られる特異体質の人物です。

本作には多くのギャグ要素も盛り込まれていますが、そのパートを主に担当しているのがこの由竹。テーマが重い作品だけに、良い味を出しているキャラクターです。

また、新選組の副長として知られる土方歳三(ひじかた としぞう)が登場するのも本作の面白いポイント。史実では箱根戦争にて戦死したとされている人物ですが、実は生きていたとしてこの物語に登場します。

歴史好きにはたまらないこういった見どころも『ゴールデンカムイ』のおすすめポイントです。

美味しそうな料理の数々

アイヌ民族の少女・アシㇼパと行動を共にする杉元は、その中でアイヌ民族による料理の数々を食していきます。さまざまな工夫で動物を狩り、そのまま調理する描写は生々しさがありつつもリアルな人の生き様を感じさせます。

そして、出来上がった料理も実に食欲を掻き立てられるものばかり。狩猟の様子を含めて「グルメ漫画」としても感あ精度の高い作品です。

ゴールデンカムイの総評

総合評価:★★★★☆

『ゴールデンカムイ』は巷の評価通り読み応えのある作品でした。総合評価は5段階の「4」です。ややグロテスクな描写が多いため、グロ耐性のない方は控えておいた方が良いですが、総合的に見ても多くの方におすすめしたい作品です。

なお、僕が愛用している電子書籍ストア「eBookJapan」では、「まんがの大博覧会」で本作『ゴールデンカムイ』など多くの作品が掲載年順に紹介されているので、あわせてチェックしてみて下さい!

まんがの大博覧会 第15弾:歴史大河~日本史編~