貧乏神の使命、それは人間界の幸と不幸の均衡を保つこと。あるとき貧乏神界では、人間界のある少女が持つ異常な幸福エナジーに対処するため貧乏神の紅葉を送り込むことにした。
超絶ラッキーガール・市子
“容姿端麗、頭脳明晰、無病息災、金の心配も努力の「ど」の字もしたことなし、目の前の信号は全部青”(第一話より引用)という薔薇色の人生を送ってきた桜市子は、福の神に匹敵するほどの異常な幸福エナジーを持っていた。しかしそのせいで周囲の幸と不幸のバランスは崩れており、市子は周囲の人間からも幸福エナジーを吸い取ってしまう。
脱力系貧乏神・紅葉
「めんどくせぇ」が口癖の貧乏神。貧乏神というだけあって、膨大な量の不幸エナジーを有している。巨乳(Fカップ)の市子から「神は神でも貧乏神じゃなくて貧乳神の間違いじゃないの?」と言われるほどの貧乳(AAカップ)で、本人も相当気にしている模様。
たとえ「幸運」だとしても「幸福」とは限らない
誰もが羨むような恵まれた環境に身を置く市子だが、親しい友人はおろか家族と呼べる者も執事しかおらずその生活はとても幸福だとは言い難い。それどころか、不幸エナジーの塊ともいえる貧乏神の紅葉の方がよっぽど幸せそうに見えてくる。
パロディ要素盛り沢山のコメディタッチな作品ながら、幸せとは一体どのようものなのかについて真剣に考えさせられる『貧乏神が!』。ぜひ一度ご覧になってみては?