勇者と魔王。戦うことを運命づけられた二人は、これまでも様々な作品で語られてきた。しかし、本作「勇しぶ。」の世界は今までのそれとは大きく異なる。
主人公・ラウルは、幼い頃からの夢だった勇者を目指して勇者予備校でトップの成績を残していた。そして待ちに待った勇者試験の直前、なんとあの魔王が倒され勇者制度は廃止に追い込まれたのであった。
魔王が倒された後のファンタジー世界
今まで誰もが考えもしなかった、魔王が倒された後の世界。戦いがなければ、勇者に存在価値はない。有り余った魔力は人々の生活を支えるエネルギーに代えられ、豊かな暮らしが生まれていた。
夢を失った若者がこれから歩む道とは?
大きな目標を失ったラウル。そのショックで半年ほどふさぎ込んでいたが、勇者への未練を残しつつも、しぶしぶ「マジックショップ・レオン」へと就職していた。生きる意味も分からずもがく毎日。そこへ、ボロボロの履歴書を持った怪しい人物が現れる…。
バトルもサービスもしっかり?
働くことや生きることについて考えさせられる本作だが、ファンタジー作品らしいバトルシーンにも相当力が入っている。確かに設定は特殊だが、押さえる所は押さえた王道作品だといえるだろう。バトル以外にも少し過剰に強調されている所(部位)があるのが気になるが…。