【Writer's File No.3】鈴木詩織さん。“文章が書ける美女”と名乗る理由


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誰かに取材をすることばかりで、取材を受ける機会はあまり多くないライターのキャリアについてインタビューする「ライターズファイル(Writer's File)」。

3人目は、「文章が書ける美女」として活動されている鈴木詩織さんです。

作家×ライター×モデル

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モットーは「有意義な暇つぶし」

――今回は取材を受けていただきありがとうございます。簡単に自己紹介と、今やっているお仕事を教えていただけますか?

鈴木さん:はじめまして、鈴木詩織です。作家・ライター・モデルを軸に活動しており、「文章が書ける美女」という風に名乗らせてもらっています。ビューティーコンテストに出るのが好きで、今は結婚をしているのでミセスコンにも挑戦しています。

私は「有意義な暇つぶし」をモットーにしています。どういうことかというと、何かに真剣に向き合う時間ももちろん大事ですが、日々の生活の中で何気なく触れたときのちょっとした感動が人生を豊かにすると思っているんです。そのツールとしてやっているのが、小説やライティング、モデルですね。

ライティングはWeb媒体でのSEO記事が中心

――本当に多彩ですね。その組み合わせもあまり聞いたことがない気がします。ちなみにライターとしては今どんな仕事を受けていますか?

鈴木さん:ライターの仕事としては、主にWeb媒体でSEO記事を書いています。文字単価は1.5~2円くらいが多いですね。定期よりもスポットでお受けする仕事が多い状況です。

――他のお仕事とのバランスはどのくらいでしょうか?

鈴木さん:実は今、モデルのほうはちょっと迷走中でして……2月に事務所を辞めたところです。現在は収入のほとんどがライターですね。

なぜ「文章が書ける美女」になったのか?

「文章が書ける美女」は理想のかたち

――早速ですが、鈴木さんのキャリアについて聞かせてください。皆さん気になると思うのですが、なぜ「文章が書ける美女」と名乗っているのですか?

鈴木さん:「文章が書ける美女」は私の理想像でもあるんです。

モデルには小学校のときから憧れがあったのですが、現実的に考えて自分には無理だと思っていました。ですが、会社員時代に仕事が大変すぎて失恋した(その後復縁し、現在は夫)ことがあって、そのときに先輩から勧められてミスコンに参加したところから副業でモデルとして活動するようになりました。

ありがたいことに、ミスコンに出ているというだけで「美女」という風にいってもらえるようにもなったのですが、同時に「外見だけの人間」とか「男性に媚を売っている」など心ないこともたくさん言われました。

そこで私自身も外見だけじゃだめだと思って、内面もしっかり磨いていこうと思いました。特に私は歴史が好きなのですが、歴史上の美女って文才がある人が多いじゃないですか。私もそういう美女になりたいんです。文章には人を動かす力がありますからね。

昔から文章を書く仕事をしたいと思っていた

――ライターという仕事に行きついた経緯もぜひ教えてください。

鈴木さん:高校生くらいから文章を書くことを仕事にしたいと思っていました。思春期のあるあるだと思うのですが、自分には会社員が向いていないと思って(笑)。あと、小説もこのころから書いていましたね。

憧れはあったものの、結局大学を卒業した後は会社員になりました。ライターは会社員時代に副業から始めた形ですね。作家活動は会社を辞めてからです。

文字単価0.3円からライターのキャリアをスタート

過酷だった下積み時代

――ライターの仕事はどのように探しましたか?

鈴木さん:ネットで「ライター 募集」で検索して、そこで見つけた仕事を受けました。そのメディアでは記事の書き方からSEOの指導とかもしていただいて本当に勉強になったのですが、実は文字単価が0.3円だったんです。

――0.3円ですか⁉それじゃ食べていけないですよね?

鈴木さん:はい。モデルの仕事はスポットで入ったり入らなかったなので、親にも支援を受けながらなんとか暮らしていました。結局、文字単価0.3円で2年ほど仕事したんですよ。

それでもライターを続けられた理由

――ライターを辞めたいとかは思いませんでしたか?

鈴木さん:不思議と辞めようとは一切思いませんでしたね。

この頃は「頑張っていれば報酬は伸びる」と思っていました。報酬が低いのも自分が悪いからなんだと。それでもライターの仕事が好きで続けたかったので、アルバイトもいっぱいしました。

今思うと、身の回りに相談できる人がいなかったことが大きかったですね。私自身もいっぱいいっぱいで、外の人と積極的に交流しようとしなかったんです。

――もしあの頃の自分に声を書けるとしたら、どんな言葉をかけますか?

鈴木さん:「もっといろんな人と交流しなさい」と言いたいですね。当時は原稿料の相場とかも全く分かっていなかったので。

緊急性の低い情報こそ、人生を豊かにする

――ライターとして大事にしていることはありますか?

鈴木さん:ライターは「人に情報を伝える仕事」だと思っています。ただ、その情報自体にも、緊急性が高いものと低いものがあります。そして、ほとんどの情報は死に物狂いで読むようなものではないですよね。ないからといって死ぬわけではない。だからこそ、私のモットーである「有意義な暇つぶし」になる情報を伝えたいと思って活動しています。

――確かにそうですね。特に印象に残っている仕事はありますか?

鈴木さん:買い取り業者さんの案件を受けたことがあって、テーマはワインでした。元々ワインに興味があるわけではなかったのですが、記事を書くために「高級なワインがいくらで売れるか」とか「なんでフランスのワインがいいのか?」などめっちゃ調べました。

その後、新婚旅行でたまたまフランスに行ったのですが、そのときのワインの知識がものすごく活かせたんです。私がライターの仕事を好きだと思うのは、こういうちょっとした瞬間に感動があるからですね。自分ひとりでは出会えなかった情報に出会えるのがライターの醍醐味だと思います。

渾身の作品とおすすめ書籍、そして今後のキャリア

毎月1日にエッセイ雑誌を発行

――渾身の記事や作品があれば教えてください

鈴木さん:ライターの方の仕事はクライアントさんがいるので出せないのですが、作家として書いている小説はぜひ読んでほしいです。今は毎月1日に「Chocolate」というエッセイ雑誌をKindleストアで発行しています。

Chocolate vol.42: 些細な発見

Chocolate vol.42: 些細な発見

  • 作者:鈴木詩織
  • 発売日: 2020/08/24
  • メディア: Kindle版
 

ライターにおすすめの書籍

――ライターとして参考になった書籍などはありますか?

鈴木さん:吉見夏実さんの「頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書」はとても参考になりましたね。

作家とライターの両立と北海道移住が目標

――作家とライターは使う頭が全然違うと思うのですが、どのように切り替えをされていますか?

鈴木さん:実は岡本さんの「作家とライターの違い」のnoteも読みました。

私の場合は、作家としての執筆活動をルーティンにしていますね。先ほどの「Chocolate」は毎月1日、もう一つ歴史小説を書いているのですが、そちらは毎月15日に刊行しています。

www.okamoto-yu.net

――作家としてはお名前を出されていますが、ライターの方は記名記事は書かないのですか?

鈴木さん:今後はライターとしても名前を出してやっていきたいですね。以前、知り合いの会社の企業理念を書かせてもらったことがあるのですが、今後はそういった仕事をもっとやっていきたいです。

それと、実はいま夢があって、いつか夫婦で北海道に移住したいと思っています。旦那が鉄道オタクで、特に北海道の鉄道が好きなんです(笑)。私も「北海道で文筆活動している作家」っていうのがなんか良い感じだなと思っています(笑)。

インタビューを終えて

実は事前に鈴木さんから「スマホでもいいですか?」と言われて「全然いいですよー」と気軽に答えたところ、夕日がきれいな海辺をバックにZoomでお話するという粋な演出のインタビューでした(笑)。

ミスコンのお話など、今回は盛り込めなかったお話もたくさんありますので、気になる方はぜひ鈴木さんの情報もチェックしてみてください。

 

鈴木詩織さんの関連リンク

 

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※この記事はnoteにて2020年8月29日に掲載した記事を再掲載したものです。