【Writer's File No.5】カケハシレイさん。採用広報6割・ライター4割に至るまで


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誰かに取材をすることばかりで、取材を受ける機会はあまり多くないライターのキャリアについてインタビューする「ライターズファイル(Writer's File)」。

5人目は、法律事務所を卒業後にフリーライターの道を歩んでいるカケハシレイさんです。

採用広報6割、ライター4割

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フリーライター8年目のいま

――今回は取材を受けていただきありがとうございます。簡単に自己紹介と、今やっているお仕事を教えていただけますか?

カケハシさん:はじめまして、カケハシレイです。フリーライターとして活動して8年目になりました。今は求人広告を書いたり、企業の採用広報の仕事を業務委託で受けています。あとはブックライターもこれまで5,6冊お手伝いしました。

採用広報にたどり着いたわけ

――フリーランスで採用広報をやっているのは珍しいですよね?どういう理由があるのでしょうか?

カケハシさん:はい。それはよく言われますね。ライターとしてスポットのお仕事をを3~4年ほど続けてきて、私は「ビジネス向きの文章を書く方が向いているな」と思ったのです。

私がやりたいのは、企業の想いや魅力をより多くの人に知ってもらうこと。それなのに、求人広告をスポットで書くだけでは、企業の本質は伝えられないのではないか?そう思うようになりました。

そこから業界紙のライターなども経験しましたが、収入がなかなか安定しない。この月は50万だけど、この月は15万、みたいなことになってしまっていたんです。もちろん自分なりにコントロールしましたが、最終的に主導権があるのはクライアント。「今月はお願いできる仕事ないよ」と言われたらどうしようもない。

安定的に収入を得られて、かつきちんと企業のことを知ったうえで文章を書きたい。そう思い、採用広報の仕事にたどりつきました。8年かけてようやく一つ目の目的地にたどりついた、そんな気持ちです(笑)。

――採用広報の仕事の比率はどのくらいでしょうか?

カケハシさん:採用広報は6割くらいですね。残りを求人広告やブックライターの仕事に充てています。採用広報は毎月ほぼ同じくらいの工数なので、ライターの方の納期が大変ならライターのほうを少しオーバーワーク気味にやったりもしますね。

カケハシさんが法律事務所を辞めてライターになったわけ

夫の海外転勤が転機に

――早速ですが、カケハシさんのキャリアについて聞かせてください。Twitter等も拝見したのですが、以前は法律事務所にお務めだったのですよね?

カケハシさん:そうなんです。結婚する前は法律事務所に勤めていました。主人は機械メーカーに勤めているのですが、初の海外転勤でタイのバンコクに行くことが決まって「ついてきてくれ」と言われたので、事務所は退職しました。

バンコクでライターのキャリアをスタート

――そこからどのようにライターの仕事につながっていくのでしょうか?

カケハシさん:バンコクにいる間は子どももいないので何もやることがなかったんです(笑)。そこで、バンコクにいながら在宅でできる仕事を探してたどりついたのがライターでした。

小学生くらいから本やマンガを読むのが好きで、作文や読書感想文を書くのも大好きでした。子どもってノートに絵を描いたりすると思うのですが、私の場合はひたすら文章を書いていた変わった子どもでしたね(笑)。マンガのセリフをノートに書きだしたりもしていました。

実は社会人になってからも副業でブログを書いたりしていたので、その延長線上にライターという仕事があった感じですね。

――バンコクにいながら、どうやってライターの仕事を探したんですか?

カケハシさん:ネットで電話取材ができるライターの仕事を探しました。たまたま1件2300円で飲食店に電話取材して記事を書く仕事を見つけて、やらせてもらえることなったんです。結局その仕事は2年半ほど続けて、200件ほどこなしましたね。

対面取材の仕事が大好き

インタビュイーにトーンを合わせる

――ライターとして大事にしていることはありますか?

カケハシさん:対面取材の仕事が大好きなのですが、取材のときはインタビュイーの方にトーンを合わせるようにしています。

たとえば、しゃべるのが得意でない人や場合によっては業務外のことで面倒だと思っている人もいます。そんな中で、こちらから強引に質問してばかりだと本音は引き出せないと思うんです。なので、沈黙を恐れずにその人ならではの言葉が出てくるまで待ちます。

聞かなさ過ぎてダメだったこともあるのですが、それはそれで補足で聞けばいいだけの話。なので、インタビュイーの人には「ああ、楽しかったな」と思ってもらえるように気を付けています。

ライティングの文章は常にアップデートしていく

――他にライターとして心掛けていることはありますか?

カケハシさん:私はライティングの文章って古くなっていくものだと思っています。なので、常に新しい言葉や文化を追っていくようにしていますね。

小説が好きでよく読むのですが、たとえば主人公が「25歳の女性」という設定で、親から「結婚しろ」とプレッシャー掛けられているとしたら、今の時代には感覚が微妙に合ってないと思うんです。「そんなこと言わねぇし」みたいに、みんなただ文章を読むだけじゃなくて行間を読んでるんです。

そういう意味で、普遍的なライティングはあるようでないと思っています。だからこそ、新聞を読んだりして世の中のトレンドも知っておく必要があります。

スキルアップのための情報収集は不可欠

きっかけとなった代表インタビュー記事

――渾身の記事があれば教えてください。

カケハシさん:私が採用広報の仕事をするきっかけとなったDiverseさんの代表インタビュー記事です。

担当の広報の方を含め、尊敬する方ばかりいらっしゃる会社です。広報とは何か、どんなことをPRしていけば響くのかなど、取材を通して多くのことをインプットさせていただきました。

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文章力を上げるための工夫

――ライターとして参考にしている作家さんなどはいますか?

カケハシさん:好きな作家は宮部みゆきさんです。『スナーク狩り』という作品が好きですね。あとはビジネス書もよく読みます。

スナーク狩り (光文社文庫プレミアム)

スナーク狩り (光文社文庫プレミアム)

 

――文章力を上げるためにやっていることはありますか?

カケハシさん:Yahoo!ニュースや日経新聞、東洋経済のWebニュースから、記事の構成や見出しを勉強することが多いです。同時にトレンド感などもつかめて一石二鳥なんですよ。

最近特に勉強になったのがこの記事です。

news.yahoo.co.jp

logmi.jp

ライターのスキルアップという意味では、世にあるすべての文章が勉強になると思っています。

インタビューを終えて

これまでに数えきれないほどのインタビュー取材をこなしてきたカケハシさん。案の定、ご自身が取材を受けることはほとんどなかったとのことで、今回インタビューを快く受けてくださいました。

実は「カケハシレイ」というのはご本名をもじったライターネームで、文字通り「架け橋」という意味を込めているそう。まさにライターや編集者の仕事は何かと何かの橋渡し役としての意義が大きいので、とても素敵なライターネームだと取材を通してさらに感じることができました。

 

カケハシレイさんの関連リンク

 

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※この記事はnoteにて2020年9月16日に掲載した記事を再掲載したものです。